高校生のお嬢様がいらっしゃるご家庭は要注意!この時期の女子は突然「夏祭り(花火大会)で浴衣を着る事にした」なんて言うことがありますよ。もちろんお手持ちの浴衣があれば、問題有りませんが「2~3年前の浴衣、サイズは大丈夫かしら?」なんて事もあるでしょう。浴衣の購入方法も変わってきました。今時の浴衣事情をお知らせします。
目次
1.浴衣が売られる季節
早いところなら5月のゴールデンウィーク明けには、浴衣は店頭に並びます。ピークは6月~7月、8月に入ると新しい浴衣は入ってこなくなると思って下さい。「来年のためにバーゲンを待って、買おうかな」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、浴衣のバーゲンはあまりありません。洋服と違って、着物はあまり流行に左右されないため「何が何でも、今シーズンで処分」という発想は少ないのです。
8月後半になると、店頭から一斉に無くなりますから、浴衣を購入したいと思ったなら、早目に決めてしまった方が良いでしょう。
2.浴衣の素材に注意
最近はカジュアルウエアーショップでも、気軽に浴衣が買えるようになりました。そして、その安さに驚かれる方も多いかも知れませんね。着物店で扱う浴衣と量販店の浴衣とでは、まず素材が違います。安いものは、化繊の素材だと思って間違いないでしょう。
「学生の浴衣は、何回も着るものではないから、安ければ安いほど良い」というのも一つの考えです。
化繊のメリットは、例外もありますが一般的には「安い」「シワになりにくい」と言われています。逆にデメリットは、「汗を吸い取らない」「暑い」「着崩れしやすい」といったところ。
昔ながらの浴衣の素材といったら、木綿が一般的です。
木綿は何と言っても肌触りが良く、汗を吸い取るので比較的涼しく着られます。
(涼しい素材なら麻がありますが、麻はシワになりやすいので、高校生にはあまりおすすめ出来ません)
素材の悪い浴衣は、生地も薄く、一度洗ったら縮んでしまうことも多いようです。「1シーズンの使い捨て」と思って買うなら問題ありませんが、「数シーズンも着たい」と思うなら、素材をチェックしてしっかりしたものを選んで下さい。
3.呉服店でもプレタポルテの浴衣も増えてきました
浴衣を生地から選び、自分のサイズに仕立ててもらうと、体に馴染んで着やすいものです。とは言っても、仕立ては時間も費用も掛ります。お店の混み具合にもよりますが、仕立てる場合は1ヶ月が一つの目安でしょう。
さらに、仕立て代も生地代の他に8,000~20,000円がプラスとなります。
最近は呉服店でも、最初から仕立てられている浴衣が増えてきました。お値段もとてもリーズナブルとなっているので、おすすめです。「専門店は高い」というイメージがあるかも知れませんが、専門店だからこそ、色々な種類があるとも言えます。まずは気軽に相談してみて下さい。
袋に入ったプレタポルテの浴衣は、試着できない場合があります。そんな時は、肩に掛けて「顔映り」を確認しましょう。
「顔がくすんで見えたらNG」「顔が明るく見えたらOK」と判断して下さい。
※仕立て済みの浴衣でも、試着出来るものもあります。まずはお店の方に確認してみましょう。
浴衣に合わせて帯や髪飾りも同時購入すれば、後々バタバタしないので安心です。
4.まとめ
高校生の女子は、普段の洋服は自分の好みがハッキリしていますが、浴衣は何が自分に似合うのか分からないというのが現実です。いきなり大展示場に連れて行っても、その浴衣の数や人の多さに圧倒されて、何も決まらないということも少なくありません。
何回か通える呉服店や着物屋さんを選んで、そこで色々話をしながら決めるのも一つの方法。
おすすめです。