｢着物は太って見える｣といって、敬遠しているぽっちゃりさん、いませんか？でも着物はぽっちゃりさんの方が似合うと言われています。ちょっとしたコツで、スッキリとした着こなしともなりますから、是非着物を着てみましょう。
気になるポイントをお知らせします。
目次
バストにボリュームのある、ぽっちゃりさん
洋服の場合は、バストの豊かなボディはメリハリがあり、魅力的です。でも着物の場合は別。着物は直線裁ちで作られているため、体に凹凸があるとシワが寄ってしまって綺麗な着こなしができないのです。特にバストの膨らみは、着崩れの大きな原因にもなります。
まずはしっかり補正をしましょう。和装ブラジャーは胸の膨らみを押さえてくれますが、Dカップ以上のグラマーさんなら｢サラシ｣もおすすめです。薬局にも売っている木綿のサラシは、肌にも優しく汗も吸い取ってくれますし、胸のボリューム調整もできます。使い方は、サラシを半分の幅に折って少し引っ張り気味に体に巻き付けていくのが一般的です。
最初は一人で行うのは難しいですが、練習していくうちに一人でも出来るようになりますから大丈夫。ただし最後が体の後ろ側にならないように、巻き方に注意しましょう。
お腹ぽっこりが気になる、ぽっちゃりさん
洋服の場合はガードルやボディスーツを使えば、ある程度お腹のぽっこりをカバーできますが、着物の場合はこれらの下着はトイレが大変です。昔からある｢腰巻｣ならお腹を押さえる効果もありますが、更に便利なのは、着丈の長い｢和装ブラキャミソール｣タイプ。これならお腹までのカバーできるし、トイレも楽々です。
お腹がぽっこりしていると、太って見えるだけではありません。ぽっこりのお腹に帯が乗っかってしまって、上半身が着崩れてしまうのです。着付けをしている時は立ったまま行うので、綺麗にできた着付けも、一度椅子に座ると、ぽっこりしたお腹に押されて帯が上がってきてしまいます。｢座ったら、急に半衿が顎に当たる｣なんて時は要注意。帯がお腹に乗っているかも知れません。
そんな時は、帯を替えるのも一つの方法です。例えば、芯が柔らかい帯に交換してみるのです。一昔前は芯の固いしっかりとした帯が多かったのですが、今は芯が柔らかくギュッと締められる帯が増えてきました。このタイプなら、きつく締めてもシワが残らないので安心です。
もちろんウエストにはタオルや補正パットを巻いて、帯が馴染みやすいようにしておきます。こうすることで、帯の収まりも良くなりますから、動いているうちに帯が自然と上がってしまうというトラブルも避けられます。
丸顔の、ぽっちゃりさん
｢体はそうでもないけれど、お顔だけが丸い｣なんて方は、少しふんわりとしたアップスタイルに髪の毛を結ってみましょう。頭全体が丸くなるので、顔だけが丸いという印象を避けることができます。
また小顔の細面の方なら、ともすれば｢首が太い｣という雰囲気になってしまう場合も、丸顔の方なら大丈夫。細い首筋は、女性らしいチャームポイントになります。ポイントは｢綺麗に衣紋(えもん)を抜く｣ということです。衿の前側はしっかりと合わせて、後側の衣紋は自分が思っているよりも、もう一つ後に引っ張りましょう。動いていると自然と着物の衿は詰まってきますから、長襦袢には｢衣紋抜き｣を付けて下さい。
最初から｢衣紋抜き｣が付いている長襦袢もありますが、ない場合は別途購入して、自分で縫い付けても大丈夫です。小物に一工夫してみましょう。
まとめ
着物は細くは見えないかも知れませんが、体型をカバーしてくれる衣装です。一度自分にピッタリの着付けを身につければ大丈夫ですから、色々と試してみて下さい。
できれば大きな鏡のあるところで、全体を映してみると良いかも知れません。新しい自分の魅力を見つけてみましょう！
