レンタル着物・オリジナル着物・着付けレッスン|浅草えどこまち

Rental kimono Original kimono - dressing lessons of Asakusa Edokomachi.

浅草えどこまち 江戸小町 着物販売

結婚式で着る「黒留袖」。昔のものをそのまま着るのは無理?

 |  |  | 0

黒留袖といったら、結婚式で新郎新婦の母親が着る、正装の着物です。色は黒。
裾にだけ柄が繋がっている「絵羽模様」があり、染め抜きの五つ紋がなければいけません。結婚する時に作った黒留袖を、20~30年経ってからご自分のお子様の結婚式で、そのまま着るのは難しい場合もあります。
お子様の結婚が決まり、結婚式で「黒留袖」を着ることになったなら、まずは箪笥から黒留袖を出して、チェックしましょう。

1.黒留袖は、年齢によっても柄付けが違います

20~30代といったお若いミセスが着る黒留袖は、裾の柄も大きく、柄付けも上の方からあるのが一般的です。
祝儀の衣装にふさわしく「吉祥文様」などを入れますが、色使いも金銀の他に赤や青も混ぜて華やかに表現してあります。

年齢が上がるに従って、裾模様も重厚さを増し、位置も低めで柄も段々と小さくなっていくのがスタンダードな黒留袖なのです。
若い時に、先を見越して作った黒留袖なら良いですが、40~50代でお子様の結婚式に着ていく黒留袖になっているかどうかは、実際に着てみないと判断は難しいかも知れません。

あまり若々しい方向けの黒留袖では、新郎新婦の母としての装いには無理があるんでしょう。
作り替えやレンタルも視野に入れて、他の留袖を着ることも考えて下さい。

2.白い比翼(ひよく)は汚れていませんか?

その昔、正式な着物は白羽二重(はぶたえ)の着物を下着として重ね着していました。
その名残が「比翼」であり、現在の黒留袖にはこの比翼が付いています。
衿や袖口、振り、おくみに縫われていて、着物を着た時に下に羽二重を重ねて着ているように見える効果がるのです。

真っ白はどうしても汚れやすいものですから、まずはこの比翼が汚れていないかどうかチェックしましょう。
比翼の縫いつけは、素人が簡単に出来るものではありません。それなりの知識を持ったプロの技が必要なのです。
比翼の交換となると、着物店でも時間がかかる場合がありますから、早目早目に対処しましょう。

「比翼は重ね衿でも代用できる」と思ったら大間違い。確かに衿元は半衿の上に白い重ね衿を付ければOKかも知れません。
でも裾は違います。帯の下から裾にかけての上前の横に、比翼の白いラインが見えなくてはいけないのです。
これは省略することが出来ませんから、注意して下さい。

3.家紋は他の親戚と違っても大丈夫?
「嫁入り前に作った着物は実家の紋。結婚してから作った着物は婚家の紋」と言う話を聞きますが、これも地域や家風によって考え方が違います。
御嫁入り道具として持ってきた黒留袖なら、実家の紋が入っている可能性は高いのでチェックしましょう。

もし今の家の紋でないといけない場合でも、心配はありません。技術が進歩した現代では、紋だけを付け替えることもできるようになりました。
もちろん時間は掛りますので、まずは着物屋さんに相談しましょう。費用も掛りますが、黒留袖を作り替えることに比べればリーズナブルです。

シールのような「貼り紋」というものもあります。これは簡単ではありますが、近くで見ると「貼っている」と分かってしまうものです。
例えば急に訪れた「葬儀」なら仕方ないかも知れませんが、前々から分かっている結婚式などには向きませんので、気を付けましょう。

結婚式は親戚一同が集まる場。特にご年配の方々も多くいらっしゃいますから、トラブルを避けるためにも、事前に「家紋」の確認することをおすすめします。

4.まとめ

伝統的な結婚式ともなれば、親族や仲人も黒留袖を着るのが一般的でした。しかしながら現代では結婚式も多様化してきていています。カジュアルなレストランウエディングなどでは、黒留袖は重すぎることもあるのです。

そのような時は、新郎新婦の母親も色留袖や訪問着でOKと言われています。ただし両家のバランスを合わすことが必要ですから、事前に衣装の打合せをして下さい。

おゆみの市 着物 振袖 をお探しなら えどこち までお気軽に