大学や短大、専門学校の卒業式で、女学生の袴姿は季節の風物詩ともなっています。可愛くて華やかな袴は人気が集まっていますが、最近は小学校の卒業式でも女子袴が増えてきました。小学生ならどんな袴を選べば良いのか・・・そんな疑問にお答えしたいと思います!
目次
袴のサイズをチェックしましょう
着物はおはしょりで裾の長さを調整しますが、袴は長さの補正が難しいものです。最初からしっかりサイズ選びをしましょう。
目安としては、身長が134cm~140cmの場合は袴丈80cm(サイズ3S)、141cm~146cmの場合は袴丈85cm(SS)、147cm~151cmの場合は袴丈87cm(S)、152cm~157cmの場合は袴丈91cm(M)となります。
これらは草履や上履きを履いた時のサイズです。もしブーツなど着用がOKなら、これよりも2~3cm短くても大丈夫でしょう。※お子様の体型やメーカーによって違いますので、ご注意下さい。
大人の卒業式の場合は何ヶ月も前から準備をする方もいらっしゃいますが、小学生高学年といったら、女の子も身長が伸びる時期です。あまり早い時期に袴を決めるのは難しいかも知れません。
袴の素材も重要です
袴の素材は大きく分けて2種類。ウールと化繊(ポリエステル)となります。
ウールは羊毛ですから、何と言っても暖かいのが特徴です。3月の卒業式はまだまだ肌寒い日もあります。卒業式が行われる学校の体育館や講堂は底冷えしますから、暖かいのは嬉しいですね。上品なウール布は高級感があり保温効果も期待できるのでおすすめ。
ただしウールは重いのです。普段洋服を着ている小学生にとっては、長時間重いウールの袴を履くのは体力的にハードかも知れません。
ポリエステル袴は、扱いやすいのがポイントです。軽くてシワにもなりにくいので、小学生も着やすいと言えるでしょう。一昔前は「化繊はペラペラしていて品がない」とも言われてきましたが、近年は技術も発達してきて、ウールと比べても見劣りすることもなくなってきました。
袴に合わせる着物も重要
今までは、普通の着物に袴を合わせて履きましたが、最近は袴専用の着物が出てきました。着物の裾が極端に短いのです。これなら足さばきも簡単だし、何と言っても着物全体が軽いので楽と言えます。袴の下は外から見えないので、着物の裾が短くても問題ありません。
「化繊は静電気がおこりやすく、体にまとわりつくのでは?」と心配される方もいらっしゃるかも知れません。確かに静電気がおきて裾が足にまとわりつくと、歩きにくくて危険ですが、化繊が静電気をおこしやすいという訳ではありません。着物との組み合わせが問題なのです。
絹の着物を着た場合は、ポリエステルの袴よりもウールの袴の方が、静電気はおこりにくいと言われています。でも着物がポリエステルの時は、ウールの袴は静電気が出来やすいのです。ポリエステルの着物の場合は、同じポリエステルの袴なら静電気は出来にくいと言えます。これは下着も一緒ですから、注意しましょう。
袴帯はソフトタイプがおすすめ
着物と袴の間にある「袴帯」。袴の上から少しだけ見えるのですが、大きなアクセントになります。大人の場合は固い半幅帯を使っても大丈夫ですが、まだまだ体の細い小学生が使う場合は、固い半幅帯でしっかり結ぶのは難しいかも知れません。おすすめは浴衣などに使うソフトタイプの半幅帯です。
これなら多少きつく締めても、痛くないから安心と言えます。リバーシブルとなっていますから、好みの色・柄でどちら側を使うか決めると楽しいですね。
まとめ
最近は袴の種類も増えてきました。グラデーション袴や可愛らしい刺繍の入った袴も人気です。もし興味があるなら、一度お近くの着物屋さんに行ってみましょう。女の子は可愛い自分が大好き!きっと素敵な袴に出会えますよ。