レンタル着物・オリジナル着物・着付けレッスン|浅草えどこまち

Rental kimono Original kimono - dressing lessons of Asakusa Edokomachi.

浅草えどこまち 江戸小町 着物販売

最近人気の着物「付け下げ」って何?どんな時に着られるの?

 |  |  | 0


「付け下げって聞いたことはあるけれど、どんな着物?」と言う方も多いかも知れません。付け下げは訪問着に次ぐフォーマルな着物。訪問着の略式版と言っても良いでしょう。今回はそんな、付け下げに付いてお知らせします。

付け下げの特徴とは

付け下げの歴史は浅く、昭和の時代です。戦時下の時に、華美な訪問着が時代に合わないと禁止されたのをきっかけに生まれました。

訪問着は、絵羽模様(えばもよう)と呼ばれる、縫い目をまたいで一枚の絵になるようにつながった模様が、裾や肩・袖にあるのが特徴です。この模様のために、仮仕立てをした状態で店頭に並びますが、付け下げは違います。反物で売られるのです。

とはいっても、着た時の模様が全て上向きになるように計算して描かれていて、小紋とは違います。訪問着と小紋の間にある社交着と考えて下さい。

付け下げの人気の秘密

付け下げは絵羽模様がないため、手間も掛らないことから訪問着よりもリーズナブルとなっています。略式の着物なので、紋を付けなくても良いですが、一つ紋だけでも付ければ、訪問着と同格となるのです。

また、付ける紋も「染め抜き」だけでなく「縫い紋」でもOK。紋の中を全部染め抜いたり刺繍した「日向紋(ひなたもん)※別名:陽紋(ようもん)」でも、輪郭だけ表現した「陰紋(かげもん)」どちらでも大丈夫です。さらに洒落紋(加賀紋など)を入れて楽しむことも出来ます。

自由な発想で着ることが出来るので、現代人に向いていて、尚且つ求めやすい価格というのが人気の秘密なと言えるでしょう。

付け下げを着るシチュエーション

結婚式の招待状に「平服で」とあった時などでは、留袖は重すぎるし、訪問着も柄付けによっては必要以上に華やかとなってしまう場合があります。かといって小紋ではカジュアルな印象ですから結婚式に着て行っても大丈夫なのか・・・心配ですよね。そんな時などは、付け下げであっさり着こなすのが一番。おすすめです。

格式あるパーティに、何を着ていけば良いかも迷うところです。ゲストとしてのマナーの一つは、主賓よりも格上の装いをしないこと。つまり、一歩引いた奥ゆかしさが大切なのです。ホストが色留袖を着ていれば訪問着でも問題ありませんが、ホスト側が訪問着を着ていたら、ゲストも訪問着では同格となってしまう・・・事前に確認できなければ、難しいと言えます。

そんな時にも、付け下げなら問題ありませんから安心ですね。

お子様の卒業式や入学式なら、付け下げがピッタリです。お子様の式典なら、主役はお子様方。お母様の控えめな付け下げ姿は、母親らしい上品な装いで、好印象となります。色は季節に合わせたさわやかなものが良いでしょう。

付け下げに合わせる小物

結婚式や式典などに着て行くなら、合わせる帯は「袋帯」を使って、二重太鼓結びをします。合わせる帯揚げや帯締めといった小物も、フォーマル用で上品な淡い色でまとめるとGOOD。祝儀用の扇子「末広」を帯に挟むと、改まった装いのアクセントにもなります。

同窓会や観劇、趣味の集まりといった、ちょっとしたお出かけなら、小紋の雰囲気に近い柄付けの付け下げを選んで下さい。名古屋帯を締め、帯揚げや帯締めに遊び心を加えると雰囲気もカジュアルになります。あまり格式のある雰囲気にすると、仰々しくなり周りからも浮いてしまうので注意しましょう。

まとめ

付け下げが人気となったことから「付け下げ訪問着」や「付け下げ小紋」といったものも出てきました。模様付けを変えたものですが、格も一般の付け下げと違ってくる場合があります。

着物のマナーは慣れていないと判断が難しいこともありますから、迷ったら着物屋さんに相談しましょう。きっと良いアドバイスが貰えますよ!

浅草 着物販売 をお探しなら えどこまち まで