昔懐かしい仲間に会えるのが同窓会です。楽しみな半面、少しでも今の自分を綺麗に見せたいと思うのは女性であれば当然のこと。ワンピースやスーツでも良いですが、着物を着て存在感をアピールするのも素敵かも知れません。
同窓会に着物を着て行く時の注意事項をお知らせします。
目次
フォーマル度は低めを意識して
結婚式ではないのですから、留袖や訪問着は止めましょう。格が高くなりすぎます。フォーマル系の着物なら、あっさりした付け下げや無地ならOK。家紋は無い方が無難ですが、付けるなら一つ紋までにとどめて下さい。
小紋なら気取らずお洒落感覚で着られるので、おすすめです。紬も素敵ですが、地味にならないように注意して下さい。
若い頃の着物なら、顔映りを再確認
着物は布の面積が広いことから、色の影響を受けやすい装いなのです。若い頃作った着物は、顔の映りが負けてしまう場合がありますから、まず肩に掛けて鏡を見てみましょう。あまり派手すぎてもいけませんが、着物は洋服に比べて落ち着いて見える傾向にあります。若い頃は地味な着物でも、若さで着こなしてしまいますが、年齢を重ねると老けて見えますから注意して下さい。
肌の色が明るくなる色を選ぶと、それが今のあなたのパーソナルカラーかも知れません。半衿は色柄ものを使うのも面白いですが、やりすぎると衿だけが目だってしまう場合があります。基本は白か淡い色で、刺繍も控えめのタイプなら、顔を引き立ててくれるでしょう。
周りから浮かない雰囲気のコーディネーション
同窓会では、ほとんどの参加者が洋服となるでしょう。そんな洋服の中でも浮かないお洒落を心がけてみて下さい。ポイントは帯です。着物の種類に合わせて、織りの名古屋帯や染めの名古屋帯を選ぶと、まとまりやすくなります。帯を目立たせたいなら、帯締めは同系色のものを、着物を目立たせたいなら帯揚げと帯締めを同系色にすると良いかも知れません。
草履もカジュアルタイプの少し台の低いものが良いですが、会場がホテルなどの場合は、下が絨毯となっていて低い台の草履では歩きにくい場合もありますから注意して下さい。
バッグは洋装用のものでもOKですが、少し小さめのものをさりげなく持った方がお洒落です。
ヘアスタイルにもこだわりを持って
ヘアスタイルは、ショートの場合はふっくらさせた方がバランスが良くなります。ドライヤーを使ったり軽く逆毛を立てたりして、髪の毛のボリュームを出す工夫をして下さい。
髪の毛が肩に付くくらい長い場合は、アップさせて襟足を出すとスッキリします。ただし襟足は普段見えない場所です。うっかりすると、白髪が染められず残っているのに本人が気が付かないことも珍しくありませんから、事前にチェックしておいて下さい。
アクセサリーも遊び心を
お茶席などではアクセサリーは使わない方が良いですが、同窓会なら大丈夫です。指輪なら一つ、ピアスもシンプルタイプなら問題ありません。
また着物ならではの「帯留め」もおすすめです。フォーマルな席では宝石や真珠、珊瑚などと使う素材も限定されますが、カジュアルな着物になら決まりごとはありません。遊び心も加えると、同窓会での話のきっかけにもなって面白いでしょう。
事前準備も忘れずに
久しぶりに着物をタンスから出すと、シミやシワが出来ていることがあります。「着物を着たい」と思ったら、早目にタンスから出して確認して下さい。臭いが気になるなら数日干しておいても良いでしょうが、シミは放っておいても消えるものではありません。まずは呉服店などに相談しましょう。
また半衿付けも時間に余裕が必要です。当日に付けることはせず、少なくとも前日の夜には準備を済ませておいて下さい。
まとめ
女性は年齢を重ねると、体型も変わってきます。洋服なら「あれっ?ファスナーが上がらない」「背中がパンパンで恥ずかしい」なんて場合も、着物ならお直しや買い直しをしなくて済むので無駄な出費も掛りません。
せっかく持っているなら、タンスの中で着物を眠らせているのは勿体ないですから是非着てお出かけしましょう。同窓会なら気取らずに楽しめるのでおすすめですよ。