お子様の大切な記念の一つが「七五三」。アルバムなどに納めて、ご実家に配るご家族も多いでしょう。最近はフォトスタジオなどで、七五三用の様々なプランが出来て、人気を集めていますが、それなりの費用も掛ります。
せっかくなら後悔しない記念写真を撮りたいですよね。どうしたら良いのでしょうか?
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衣装にこだわりましょう!
確かに御姫様のようなドレスも可愛いですが、着物も外せません。フォトアルバムをご親戚に見せた場合は、年配の方もご覧になる機会が多いと思います。せっかく用意したアルバムを見ながら「あれっ?着物を着た写真はないの?」なんて聞かれたら、がっかりしませんか?それほど「七五三は着物」と思っている方が多いのです。
七五三の写真は、お子様が大人になっても残る記念ですから、少し大変と思っても衣装にこだわってみませんか?三歳のお被布、五歳の袴、七歳の振袖はやはり可愛いですよ。
七歳の祝着は着付けに注意が必要です
女の子の三歳は、着物も簡単に着付けが出来ますが、七歳はどうでしょうか?七歳の女の子の着物は、子どもとは言えども正装となりますので、肩あげした「振袖」が良いでしょう。帯は子ども用の中幅の袋帯か、仕立て済みの飾り帯を締めます。衣紋抜きの必要はありませんが、重ね衿は必要です。帯揚げは総絞りタイプで、帯締めは布の丸ぐけか丸組となります。
胸元に「筥迫(はこせこ)」と呼ばれる紙入れの一種を挟み、帯の下に「しごき」を結びます。これは花嫁衣装にも使う格式の高い装い。七歳の七五三でも必須の装飾品です。※房付きのしごきはリボン結びに、抱え帯タイプは一文字に結ぶので、注意しましょう。
ヘアスタイルは最初に確認して下さい
着付けやヘアメイクが無料というフォトスタジオもあります。ここで注意してもらいたいのは「どんなヘアスタイルが出来るかどうか」です。三歳の時はお子様の髪の毛も少ないことから、あまり華やかなヘアセットは出来ません。大きなリボンを付けるのが精いっぱいという時もあります。
でも七歳のお祝いは、しっかり髪の毛を結いたいお母様もいらっしゃるでしょう。日本髪の「桃割れ」などは、この時期にしかない可愛らしさがあり、七歳の定番ヘアスタイルなのです。「ヘアセットも出来ます」と言っても、日本髪は特殊な技能が必要で、美容師さんでないと出来ないことも多いもの。こちらの希望がきちんと伝わっていないと、付け毛と髪飾りでまとめられてしまう場合も少なくありません。
「出来る」「出来ない」と心配するなら、事前に見本のアルバムをチェックするのも一つの方法です。そのアルバムにご自分の希望のヘアセットが載っているなら「このヘアセットをお願いします」と伝えれば良いし、簡単にウィッグを付けたものの写真しかないなら要注意。日本髪が出来ない可能性も高いのです。イメージを伝えて、出来ないというのであれば別途美容院にお願いしてから、着付けや写真だけお願いして下さい。
お母様の身支度も忘れずに
お子様に注意がいって、ついつい自分の支度が後回しになってしまうことも珍しくありません。でもせっかくの記念撮影です。お母様も綺麗に装いましょう。
洋服でもOKですが、着物も素敵です。お子様が正装なので、お母様の着物も訪問着か付け下げならバランスが合います。ただし主役はお子様ですから、白やピンク、黄色、水色といった優しい色に控え目な祝儀柄が好印象です。帯も織りの袋帯か名古屋帯で格式を合わせて下さい。
まとめ
今は成人式のように「七五三の前撮り」も増えてきました。実は七歳は「前歯」の生え変わりの時期でもあります。歯はいつ抜けるか分かりませんが、出来れば前歯があるうちに笑顔の写真を撮りたいですよね。タイミングが合えば、前歯が抜ける前に前撮りをしても良いかも知れませんよ。