お子様が生まれると、七五三や幼稚園・保育園、小学校の入学式(入園式)や卒業式(卒園式)といった祝い事が増えてきます。
主人公はお子様ですが、お子様の大切な記念イベントですから、お母様もしっかり装いましょう。
ワンピースやスーツも良いですが、おすすめは「着物」。
華やかでありながら、品格のある着物は、ワンランクアップの装いなのです。
目次
1.子供の祝い事にはどんな着物が良い?
昭和の時代は、子供の入学式などに、色無地や小紋に黒紋付きの羽織を着ることが流行しましたが、最近はほとんど見かけなくなってきました。
女性が羽織を着るということも珍しい時代となっています。
現代の主流は、「訪問着」や「付け下げ」、「色無地」などです。これらはセミフォーマルと言われる着物ですから、1枚持っておくととても便利。
それぞれの注意ポイントをお知らせします。
①訪問着・・・縫い目でも柄が途切れないように作られたものを「絵羽模様」と呼びます。
この「絵羽模様」が、裾や肩、袖などに使われているのが「訪問着」です。
振袖に次いで華やかな雰囲気があり、格式も高い着物となっています。
ただし、お子様の祝儀の際に着るのであれば、鮮やかな色や豪華すぎる柄は避けましょう。
ピンクや水色、レモンイエローといった爽やかな色に、あっさりとした柄付けの方が、お子様に付きそうお母様としてふさわしく、周りからも好感を持たれます。
訪問着は、その華やかなことから、紋があってもなくても、格式に変わりがないというのが、最近の考えです。紋の数も気にしなくて良いので、便利な着物とも言えます。
②付け下げ・・・訪問着のような雰囲気もありながら、「絵羽模様」がないのが「付け下げ」です。
格式的には訪問着の次となりますが、背中に一つ紋を付けると訪問着と同格となります。
お子様に付きそう時は、訪問着と同様に優しい色調のものを選ぶと、お母様としての落ち着きも感じられるのでおすすめです。学校の式典のある春は白っぽい帯、秋の七五三の時はハッキリした色の帯を使うなど、季節に合わせて小物を替えるのも良いかも知れません。
③色無地・・・一色染めの無地の着物が色無地となります。
五つ紋を付けると正装となりますが、お子様のお祝いの席で五つ紋は仰々しすぎるので止めた方が無難です。できれば一つ紋、付けるとしても三つ紋までとしましょう。
無地といっても、地模様があれば華やかさも変わってきます。
お若い方なら、凹凸のある地模様の生地を選ぶと良いかも知れません。柄も大きなものは豪華な印象となりますが、長く着たいと思うなら中柄がおすすめです。地模様は光の加減で雰囲気も違って見えますから、生地を光にかざすなどして選んで下さい。
色は「訪問着」や「付け下げ」と同じく、優しい色が良いでしょう。
ただし模様がないため、帯や帯揚げ、帯締めなどはあまり地味にならないようにバランスを考えて、若々しく見えるものを組み合わせて下さい。
2.祝儀の帯はどんなものがおすすめ?
格式高い装いを目指すなら、「袋帯」で「二重太鼓」に締めることです。
柄も「吉祥文様」や「有職文様」「正倉院文様」など、おめでたい文様の入った、織りの帯を選びます。
雰囲気が合えば、成人式で振袖に合わせた帯でも大丈夫です。
帯結びは、喜びが重なるとの意味も踏まえて「二重太鼓」に結ぶのが一般的と言われています。
最近は二重太鼓のアレンジ結びも出てきました。品格を保ちながらもお洒落を感じさせる帯結びならば、個性的でおすすめです。
3.まとめ
お子様のイベントの度にスーツやワンピースを買い替えたら、費用負担も大変です。
その点着物なら、セミフォーマルを1セット揃えただけでもOK。体型の変化を気にする事もなくて済みます。
まずはお近くの着物店に行ってみませんか?お母様らしい素敵な1枚に出会えるかも知れませんよ。
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