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着物は季節が大切。柄にも気を配りましょう

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春夏秋冬の移り変わりがある日本では、それぞれの季節を大切にしてきました。自然を愛して、ともに生活してきました人々にとって、四季は着物の柄にも反映されています。でも最近は季節感が無くなっているので、どんな花がいつ咲くのか判断が難しい場合も少なくありませんね。 着物を着ても恥ずかしい思いをしないために、和服柄の季節を学んでみませんか?
春といったら3~5月と思う方も多いでしょう。確かにカレンダーの上では、この3ヶ月が春と言って間違いありませんが、着物の場合は少し違います。

明治時代までは旧暦を使っていたので、お正月と立春は重なっていました。今は暦も変わり、お正月は1月で立春は2月と分かれましたが、旧暦のなごりからお正月には今でも「迎春」や「新春」といった言葉を使います。まだまだ寒い時期ではありますが、1月は春と位置付けることがあり、着物の世界でもそれは同じ。1月から春はスタートするです。

1~2月の頃に咲く人気の花といったら「梅」となります。日本の花といったら「桜」と思う方も多いでしょうが、実は一昔前は「梅」の人気が高かったのです。紅白の梅はおめでたい柄として好まれ、デフォルメされた「捻梅」なども縁起の良い柄として使われています。

3月になると梅も終わり、桜が出てきます。桜は何と言っても豪華です。咲き誇る花はもちろん、散った花びらが水面に広がる花筏(はないかだ)も幻想的で美しいのが桜。「桜は日本の花」ということで、桜柄は一年通して使えるという説もありますが、写実的な桜模様ならやはり季節を選んだ方が良いでしょう。おすすめは2月下旬から3月。4月の上旬はギリギリかも知れません。
ただし花筏は散りゆく桜を惜しむ模様ですから、4月後半から5月に掛けて使えます。

富貴の象徴、百花の王の牡丹は、着物の柄としても魅力的です。人気の秘密は使える時期。牡丹は寒牡丹と言って雪の降る時期に咲く種類もあります。そして新緑の5月にも豪華な花を咲かせるので、1月から5月まで長く使える柄なのです。色も鮮やかで、フォーマルな装いにも使える祝い模様と言っても良いでしょう。

有職文様としても人気の高い藤の花も、春が基本です。着られる時期は3~5月に掛けて。平安時代に栄華を極めた藤原氏と重なり、またその生命力の強さから人気があります。晩春には白や紫の花房を付け、その落ち着いた色から大人の女性にもピッタリの模様なのです。

【夏に咲く花柄は】

初夏に咲く涼しげな花といったら、百合が代表と言えるかも知れません。清楚で気高いその雰囲気は、夏の着物にピッタリです。百合は花束でも人気のあることから、一年中フラワーショップにあるので、咲く時期を知らない方も多いでしょうが、真っ白い鉄砲百合、ピンクのカサブランカ、黄色いスカシユリでも、ほとんどの百合の花の咲く時期は初夏となります。

青色が美しい菖蒲やカキツバタ、つゆ草も夏の花となります。白地に青い花はスッキリとしていて人気の組み合わせと言えるでしょう。
またお茶の花として人気の高いムクゲや朝顔、鷺草も夏の花となります。

うっかりすると間違えてしまうのが「秋草」です。
萩、すすき、葛、撫子、おみなえし、藤袴、ききょうと言われる秋の七草も夏の着物に使われます。実は8月初旬には立秋となり、暦の上では秋に入ってしまうからです。
「秋の七草」だからといって、10月頃に着るのは避けて下さい。着られるとしても、9月中旬の暑さが残る時期までが良いしょう。

【秋を代表とする柄】

立秋も過ぎると、急に気候も落ち着き秋らしくなります。「先日までの暑さがうそのよう」と言うくらい、変化していくのです。
着物も袷(あわせ)となり、柄も秋の深まりとともに変わっていきます。

菊は長寿延命の代表的な植物で、秋の定番の花ではありますが、桜の花と同じく日本の象徴の花と言われているので季節を選ばないという事もあります。特に「四君子文様(しくんしもんよう)」と言って、梅・竹・蘭・菊の四種類を使った模様は、中国から伝来した吉祥文様で、季節を問わず使うことが出来ると言われている
のです。

冬の花と思われている「椿」、実は椿も様々な種類があるので10月~4月頃まで使える便利な花なのです。

【数少ない冬の花】

もともと冬に咲く花は少ないうえに、前述した通り「1月から春」となります。水仙や南天は冬の草花ですが、もちろん1月にも使えますので、冬だけ使える草花と限定するのは難しいものです。

着物の花柄模様は、その花の咲く前に着て、花が散る前にはしまうのが良いとされています。季節の先取りが粋なのです。特に写実的な柄はその傾向が強いですから、注意してお洒落を楽しんで下さいね。